美術館巡り
週末は、美術館巡りをした。まずは最近よく足を運ぶ山種美術館。ここはいつも展示される数が少ないので、ゆっくり鑑賞できる。展示されていたのは、戦前から戦後の代表的な日本画を集めた「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」。印象的だったのが速水御舟の「炎舞」。もう一度描けといわれても二度と描けないと御舟が言ったように、人の魂をあらわしているのか、その炎は、見る者を吸い込んでいくようなめくるめく情念の赤だった。
次に足を運んだのが歌会の先輩Iさんの「つれづれ3人展」。歌・書・絵でまとめたIさん作品は、お人柄が感じられる味わい深いものだった。とくに書き文字が勉強になった。
そして昨日は、横浜そごう美術館「後藤純男展」。カレンダーの仕事で後藤氏の作品の素晴らしさを知った。氏の絵はスケールもさることながら、サイズがとにかく大きい。今回の最大のものは左右14メートルの「雲海黄山雨晴」。左右一杯に岩壁が連なっている。絵の左側部分は金色の光に照らされているのに、右部分の岩々には冷たい雨が降り注いでいるのだ。まるで雲海の上で雄大な山水を見ているかの気分。
大病の後、氏の絵がどれも柔らかくなっているのに気づき、自然と向きあう作家の眼差しも感じることができた。
2012年1月16日 13:13 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
「炎舞」・・・ブログを開けて衝撃的な絵が飛び込んでビックリしました
まるで特攻隊を思わせる,炎に吸い込まれていく蝶・・・
複雑な思いがこの絵を見てわき起こってきました
ここ数年,美術館に足を運べずゆとりがなかったなぁ・・・と
心のゆとり・・・大切ですね♪
A)
金土日と三日続けて歩いてきました。
炎に群がるのは、蛾なんです。己の命を顧みずに、炎に集まる蛾の姿に、
作者は心動かされ、その姿をじっと見つめて描きあげたそうです。
もう山登り4回!
凄いスタートですね。ビックリ!
2012年1月16日 19:02 | blueberry
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