東大散歩
元々は加賀藩前田家の領地。池の形が「心」という字をかたどっ
ていることから、夏目漱石の小説「三四郎」以来、そう呼ばれる
ゴールデンウィークの連休中に山に登ろうと毎年意気込むのだが、あまりの人の多さに意気消沈し、静かな都内を歩くことにしている。今年は、東大本郷キャンパスを選んで、静かな散策を楽しんだ。以前、駒場キャンパスを歩いたことがある。強く印象に残っているのは、アメリカンフットボールの学生らの姿が、格好良く映ったことだった。あの大きさと動きは、高校時代から鍛え上げてきたのだと想像した。とすれば、文武両道の若者たち、つまりモノが違う・・・。デカイ体に爽やかな笑顔。どこでもフリーパスだろうなあと羨ましく思ったのを覚えている。
さて、こちらは歴史ある本郷キャンパス。お上りさん気分でキャンパス内の地図を見ながら、各学部をゆっくりと歩く。入って一番に驚いたのは、巨木の数が多いことだった。とにかく樹々の中に建物がある。
大きな銀杏に誘われて医学部の庭に入っていくと、白衣の学生が行き来していた。連休は関係ないのかな。レンガの建物に白衣と緑がよくマッチしていて、ポツンと取り残されたような懐かしい光景だ。自転車が多いのは、広い構内を移動するためなのだろうか。
傷跡も生々しい安田講堂、意外に大きな三四郎池。静かなキャンパスを歩いていくと、歴史や文学のジオラマの中にいるのだなあと実感した。
アチコチで本を呼んでいる若者に出会った
正門の石材にはおびただしい傷跡が残っている安田講堂
芝生のサッカー場では、試合が行われていた
2013年5月 7日 14:57 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
激しい論争のあった安田講堂ですか。
東大とは縁は薄いですがさすが立派な建物ですね。
三四郎池の写真が綺麗です。
緑も豊富で敷地も広く名門の威厳を保っていますね。
A)
東大の一人の学生には、数千万円の期待(税金)が注入されているので
おもわず頑張れよ、とエールをかけたくなりました。
三四郎池は、1638年に工事されて出来たものですから約400年経っています。
江戸時代には最も美しいと庭園と呼び名が高かったそうですよ。
2013年5月 8日 21:22 | tama
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