大飯原発訴訟の判決文


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ユウゲショウの小さな花が開きました


福井地裁が、大飯原発の3、4号機の運転差し止めを命じた。その判決要旨を読むと、とても論理的だ。簡単に言うと、「世の中に絶対はない。危険なものへの対応が出来ない限り、容認できるものではない」。
ごく当たり前というか、久々に全うな判決を聞いた。

それはなぜか。判決文がとても分かりやすい言葉で語られていたからだ。従来の法律用語が並ぶ文章ではなかった。運転差し止めを命じた福井地裁の樋口裁判長に、人としての親しみを感じた。
たとえば「原発の特性」を語る一文がこうだ。

「原発技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、運転停止後も電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならない。その間、何時間か電源が失われるだけで事故につながり、事故は時の経過に従って拡大する。これは原発に内在する本質的な危険である」

そして「求められる安全性」については
「原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは、原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然」

久々にスカッとした判決に、未来の日本に希望が持てた。


コメント

本当に久々に嬉しいニュスでした。
一歩前に進めた感じですね。
政府にまた誤魔化されて行かないように一人一人が
正しい判断を提供して行くことが大切と思わされました。

A)
関西電力が、すぐに高裁に控訴したので予断は許されません。
高裁でも勝利するのではと思います。

「全うな」という言葉を久々に使いました(^^♪

2014年5月22日 13:24 | tama

久々に嬉しい報せだが、大企業を中心とする經濟界と癒着して居る日本の腐敗政治屋共が、うじゃうじゃして居る現状では手放しでは喜べない。
 韓國の船の事故を、日本のマスコミは政治問題として大騒ぎして居たけれど、安全面の問題は別として、程度の差で、業者からの迂回賄賂で飼い馴らされて居る日本の政治家は、財界、經濟界の番犬である事では、韓國と大して變らないのだから、本當に、眞劍に、國民が結束しないと、結局は電力會社や乞食の樣な金權體質の地方自治體の政治家に押し切られてしまふ。

A)
・廃止となれば、後処理の莫大な費用が明るみに出て、原発が金喰い虫だったことがバレて困る。
・後処理の費用は、利用者の電気料金にも上乗せとなり、非難されるので困る。
・さらに電力の自由化に拍車がかかり、丸儲けのシステムを失うことになり困る。

国民の安全でも国益でもなく、自分たちの利益だけ。

廃絶になればなったで、いかにバカなものを造らせてしまったのか
ツケはあまりにも大きく、痛みは長い・・・。

バカな親のツケを払う子供たちの気持ちを思うと、哀しくなります。

2014年5月22日 22:32 | 雅蘭洞英齋居士

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