一と口椎茸
ご存知の方もいるかもしれないが、我が家のテーブルには茸料理が出ない。(その理由を詮索してはいけない)。
新聞に、向田邦子さんが好んだお惣菜のことが書かれていた。それは「一と口椎茸」。なになに・・・。友人のデザイナー宛の走り書きには、こんな一文が添えられていたそうだ。<松たけごはんも二つ入れました・・・・そえてある佃煮の「茸くらべ」と食べるとおいしい>。
人への気使いがゆたかな向田さんらしいメッセージだ。肉厚の「どんこ」を使ったコクのある椎茸に旨味が凝縮している・・・ウ〜ム、食べたい!
そんな記憶を携えて、大台ケ原の帰り、京都の鴨川を散歩してから四条河原町の老舗に寄り、この「一と口椎茸」を購入した。あったかご飯の上に、この真っ黒で小さなどんこを乗せて頬張ってみる。 ウ〜ン、少ししょっぱいがご飯が甘く感じられる・・・向田さんの想いをかみしめて、至福のひとときを堪能した。
2015年5月26日 15:36 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
コメント
椎茸の旨煮は 一度に沢山煮て冷凍保存。
そうめんには欠かせませんよ~
消化が良くないので 食べすぎはいけませんが・・・
A)
消化によくないんですか!?
ここぞと食べてしまいました・・・
椎茸をかみしめるたびに、幸せを感じます。
口の中で出会うたびに、
よくぞ、この料理に参加したなあ〜と愛おしくなります(^^♪
2015年5月27日 13:46 | おかいこさん
あ、永楽屋さん!このお店いつも賑わってますね。
色々買ったことあるけど、これは食べたことないです。今度買ってみようかしら。
A)
お店の雰囲気が老舗ですね〜
老舗と言えば、京都のお店は老舗だらけだけど
その人を噛みしめるには、こんな買い物もいいね
あの作家が愛した、カレーライスのお店
太田和彦がすすめる居酒屋・・・
あの男が立った荒野とかね
2015年5月27日 17:50 | かに
田舎では椎茸は欠かせない食材ですが、たまには嫌いなお人もいらっしゃいます。
お鍋に・茶碗蒸しに・五目ご飯にと入れ忘れると「なかったの」、と聞かれます。
A)
ですよね〜♬
日本人の舌の故郷みたいなもの、そう思います。
椎茸の旨味が広がると、時間が口の中で止まっています。
2015年5月29日 11:37 | tama
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