八ヶ岳(2)
ふと目が覚める。夜明けが始まっている。部屋を出て白駒池のボート乗り場に下りると、朝霧が池の上を覆っていた。
沸き立っているのか、巻いているのか、滑っているように流れている。もう少し冷え込むとその白さはさらに際立つのだろう。
対岸まで散策しようと思って森に入ると、天使の階段を思わせる光が、いくつも伸びてきた。これは凄い。なにか森の生き物になってしまいたくなる。こんな朝の光には、そうお目にかかれない・・・歩くたびにいくつものサーチライトは位置を変える。
光がすっかり上がると、秋の色が池の周りに現れた。もう半月もすると湖を見おろす山々も染まっているだろう。
2015年9月25日 15:46 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
コメント
小説のような文の書き出しですね。
写真と相まって、気持ちがいいです。静かな静かな時を楽しまれているのが、伝わりました。
あぁ、こんな風景を見てみたいです。
A)
小説家になってしまいそうな、朝の訪れでした。
ただ、ポツンといるだけで自然は表情を変えていきます。
すこしだけ体力アップして、登りましょう〜
2015年9月25日 17:21 | かに
ため息が出そうに美しい写真ですね。
ボートが二艘並んでいることにも物語を感じてしまいます。
こんな歌詞ご存知ですか。
♪ふたりして夜に漕ぎ出すけれど
誰も愛の国を見たことがない♪
A)
その歌は、十八番の一つでした。
今はあまり歌わないけれど〜♬
星が煌めく夜、ボートで漕ぎだしていくと
どんな世界に辿り着くのでしょう・・・・
と、桃色吐息〜
2015年10月 2日 20:46 | 蘭子
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