ジョルジュ・ルオー



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頂いたチケットで出光美術館のルオー展へ。出光は小さな美術館だし、ルオーの作品だからそんなに数は出てないだろうと思って入館したら、ビックリポン。出光の広さもルオーの作品数も予想を大きく超えていた。出光はもう何回も来ているのに、奥がこんなに広かったとは。観るのは一時間くらいと決めていたので、焦った。

157点に及ぶ作品は、生涯にわたって、順序良く並べられている。ルオーと言えば、暗い色調の絵をイメージしていたが、晩年絵が一気に明るくなっていく。なにか救われるような気持ちになった。ただし骨太の黒い輪郭線は変わることはなかった。

反骨の社会派で風刺画家。激しいタッチと太い輪郭線は、彼の強い意志が込められている。思った・・・。こんな骨太の歌を作らなければいかん・・・。
でもなあ〜、作風はそんなに変えられるものではないしなあ。

「銅版画集『ミセレーレ』とその周辺」の作品と石版画のシリーズは、胸を打つ。力強さ、澄んだ美しさ、一瞬の静・・・言葉を選んでいくのも大変。
一見の価値ありです。


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