無鄰庵(むりんあん)


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無鄰庵は明治29年に元老山県有朋が造営した別荘だ。ここの洋館の一室で、あの「無鄰庵会議」が開かれた。会議には山県有朋、伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎の四人が出席し、日露開戦に向けての外交方針が決められていった。椅子のそれぞれに四人が座り、日本の行く末を決めたのかと思うと、じつに感慨深いものがあった。


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会議が開かれた4月の京都はまだ寒い。瀟洒なストーブには、きっと火が入っていただろう。とすれば、金色の椅子には山県か伊藤が座り、手前左は小村だろうか。寄木細工の床、狩野派による花鳥図の壁、豪華な装飾が施されている天井が、二時間の緊張を包みこんでいたに違いない。


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東山を借景とし、芝生に琵琶湖疏水を引き込み浅い流れを配した池泉廻遊式庭園


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