武蔵野を吟行
日曜の雪で、吟行歌会の話が一日遅れになった。キャンセルと参加者がほぼ同数の8人というビックリの事態になったけれど、お天気とコースに恵まれいつも以上に楽しい歌会になった。
武蔵野公園は、国分寺まで続くはけ(段丘崖)に沿った広い谷間にある。水の美しい野川が流れ、公園には桜や楓などが至る所に樹が植えられていて、武蔵野の面影がたっぷりだ。
入口そばの紅梅とロウバイの花が咲き始めて、ほんのり漂う甘い香りは歌心を刺激する。枯葉の道を進むと「くじら山」のある広場に出た。標高15メートルを登って記念撮影。枯れた葦原を歩き、一人で凧揚げをしているご婦人を眺めて、これから餅つきをするという市の職員と歓談。誰かが、五行歌と吟行をしかりと教えている (・・;)
公園を抜け、はけの道を通って「はけの森美術館」に向う。カフェのシュークリーム派と美術館の孫一派の二つに別れる(カフェが一杯で全員が入れなかった)。それぞれの時間を楽しんで、会場の角川会館へ。
こんな歌が生まれた。
女子高生も
野球少年も
膝を高く
走ってる
私は心で走るんだ Fさん
楓の羽根
跳ばそ
春へ
未来へ
駆け出す兆しだ Kさん
落葉の海
波を
カサカサ蹴飛ばしたら
潜ってた
ドングリがこんにちは Kさん
ながめていては
見えないものがある
しっかり
みつめよう
残りの人生 Nさん
山碧木はこんな歌
冬空を泳ぐ
くじらの小山
童たちを背に乗せて
こんもり
のんびり
第二部の即詠(心の吟行と命名)が好評。魔法瓶を見つめて、さっと歌をつくれば、多くの人が想い出の水筒を詠んだ。そうか・・・水筒は家族の一員だったのだなあ〜。
2016年1月19日 16:37 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
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