根開き(ねあき)
雪の上にあがって樹々を見ると、春が近いのが分かる。木の廻りの雪が融ける「根開き」が始まっているのだ。なんだか嬉しくて歌を歌う。「ネアキのスキャット」なんちゃって。てなジョークをよく言い合った旅だった。
さてこの根開きは、なぜ起こるのか? それは木から熱がでているからだ。
つまり雪と木の「光の反射率の違い」。白い雪は、光をほとんど反射させてしまうので、熱を帯びない。一方樹々は、光を吸収して温まる。その熱が少しずつ樹の廻りの雪を融かしていく。
北国では、我が家の前の雪を融かすために、道路に放り投げる(投げていた)。少しでも土が見えると雪融けは急ぎ足となり、水はチョロチョロと低い方へ流れ出す。暖かい日なら土から白い湯気が出はじめる・・・
この白い湯気と水の音・・・
土の匂いがして、春がもうすぐだという喜びを感じた。懐かしい・・・。
2016年3月17日 18:28 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
コメント
根開き、初めて知りました。木から熱が出て、少しづつ雪を溶かすとは、なんてドラマチックなんでしょう。時々、こんな人に出逢います。温かくエネルギーを持った人が、周りの緊張した人や寂しい人、冷たい人を溶かして温かくしてくれます。
A)
雪根開き(ゆきねびらき)とも言うらしいです。
春先の山に行くと、この輪がドンドン広がっていき、根元にはスミレや
イヌフグリなどの花がお目見えします。
太陽みたいな人、いますねえ〜漲るエネルギー、羨ましい。
オジさんは、陽だまり系になってきました〜
2016年3月18日 13:06 | かに
根開き と言うのですか。
道理で雪が丸く溶けた木の根元に可愛いすみれの花等よく見かけますね。
何十センチも積もった雪がとけ、地面のしたでじっとしていた
草花たちが頭をもたげてくる瞬間の神秘的な光景は雪国の人たちだけの味わいですね。
A)
そこには、順番にいろんな花が咲きます。
フキノトウ、イヌフグリ、スミレ・・・
そういえば、岩場の雪は融けやすいですね。
熱を持ちやすいからでしょう。
山が待ち遠しいです^^♬
2016年3月25日 14:52 | tama
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