カラヴァッジョ展


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正しい名前は「ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ」。
NHKの同じ番組を二度も観ていた。タイトルは「光と闇のエクスタシー」。なんて好いタイトルなんだ〜。俳優の北村一輝が、ドラマチックな人生を送った画家カラヴァッジョの生涯を紹介していた。

人を殺め、逃亡の果に辿り着いたのが地中海のマルタ島。そこで絵の力を認められ免罪される。さまざまな人物を描いているが、共通しているのは対象を包む深い闇。そこにわずかな光を当て、静謐で内省的な人物像を浮かび上がらせている。


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ある日、この展覧会のチケットが舞い込んだ。嬉しい〜。こんな偶然があるのだ。ここは一つ奮発して、音声ガイドを借りて、じっくり作品のなかに入っていこう・・・声の主は、あの北村一輝。彼が語り始めると、カラヴァッジョの存在感が増し、中世イタリアが身近になっていった。

「光と闇のエクスタシー」とは、この「法悦のマリア」を差してのことだろう。唇の上下、両腕まで光と闇が重なり合っている。いったい何を伝えたかったのか。人生のなかの光と闇。それはまさに彼の人生そのものだったのかもしれない。大人の作品展。おすすめします。


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コメント

私も行きました。圧倒的な画力を見せつけられました。葡萄の絵の部分が特に気に入り、ボーと眺め入りました。
トカゲに咬まれた少年の絵の、髪につけた白薔薇がやけに気になりました。なにか理由があるのでしょうかね。

A)
カラヴァッジョは相変わらずの人気ですね。
彼に影響を受けたカラヴァジェスキたちの絵も出品されていましたが
なんか、模倣のようでいま一つでした。

暗くてトカゲがどこにいるのか分かりにくかったです。
あんなテ瞬間を普通は絵にしないですよ。

白薔薇には目がいきませんでした〜

光と闇、白いバラと黒いトカゲ・・・
常に反対のモチーフが絵に存在させる。そんなことを意識したのでしょうか。

2016年5月12日 13:30 | かに

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