雌阿寒岳(1499メートル/日本百名山83座目)


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八合目あたりからは美しい湖オンネトーがはっきりと見えてくる


二日目は、筋肉痛の体を引きずるようにして阿寒岳へ。初めの30分は、痛みをこらえながらの登り。我慢して原生林のなかを上がっていくと、血の巡りが良くなっていくのか、筋肉の痛みが消えていくから不思議だ。もしかしたら三日目も登ると、立派な筋肉に変わるのではないか・・・とバカなことを思いながら、高度を稼いでいく。

昨日の水と緑の山から一変、五合目過ぎからは岩肌が現れてくる。雌阿寒岳は火山の山なのだ。高山植物が背丈のない種類に変わっていく。山頂直下に入ると、広大で深い火口が見えた。ギョギョッと思わず身を引く(高所恐怖症だから)。でも覗きたい(どっちなんや〜)。

阿蘇にこそ敵わないが、阿寒だって凄い。火口壁からはシュ〜という音を立て硫黄混じりのガスが休みなく上がっている。底には濃い黄色とグリーンの池が二つあって、無彩色の岩山にワンポイントの彩りを与えている。約半周くらいを歩いて下山を開始する。雌阿寒岳は雄大にして、原野に立つ風格を兼ね備えていた。

秀麗な斜里岳。荒々しい阿寒岳。
ふたつの山は、深く記憶に残る山となるだろう。


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雌阿寒は大きなカルデラのなかにある

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女王コマクサが低い砂礫で見られたのには驚き

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イワブクロの花が岩に寄りそうように咲いていた

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群生をなしていたメアカンフスマは固有種だ

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原野にひっそりと水をたたえるオンネトーの沼

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草のなかで揺れていたワタスゲ

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この谷で別れよう
君はここを下り
青田に白い波を起こすといい
僕は海へ出て
帆をいっぱいに膨らませる

この歌のために、撮ったワンカットだ。


コメント

オンネトー!!!
19歳の夏の朝に見た湖、、沼?です。
エメラルドグリーンの湖面が忘れられない。
ピントを合わせる昔のカメラで撮った写真の美しかったこと!
まさか、こんなふうに再会するとは。
アップしてくれてありがとです。

まあ、それにしても素晴らしい景色ですね。
火口、私も覗きた~い!

A)
青春時代に北海道を旅していたんだ・・・
その時代のその世代は、多くが旅をしていたね。
旅行ではなくて。

ここに紹介出来なかったけど
斜里岳の滝のコースもヒヤヒヤで緊張感が楽しめた。
疲れを感じないくらいの格闘したね。

浅間、岩手山も凄かったけど、阿寒には敵わない〜
登らなければ、見られないよ。


2016年7月23日 05:50 |

素晴らしい景観ですね。
実物だったらなおさらでしょう。
コマクサ綺麗ですね。
お歌も好きです。町中にいては詠めない詩です。
何もかもありがとう。
写真頂戴しておきます。お許しを・・・

A)
どうぞ使ってください。
コマクサも喜ぶことでしょう〜

(*^_^*) 

2016年7月25日 22:35 | tama

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