甘鯛
この甘鯛の前で立ち止まる。買っていこうか否か。少し前にこの甘鯛の酒蒸しを食べて、しばし呑むのを忘れてしまった。白い肉をつつき始めたら、箸が止まらない。淡白なのに旨味が凝縮されて、じんわりと舌の上を柔らかな甘味が広がっていく。ありとあらゆる箇所に詰まっている肉をツルっとはがしていくと、やがて透き通った骨の姿になった。
関西ではグジ。老舗のレシピにはこうあった。
「ぐじ」料理にはいろんなものがありますが、その最高峰とも言えるのが老舗の料亭「一子相伝 京料理 なかむら」の「ぐじの酒焼き」です。「ぐじ」は一塩ふって一晩ねかせてから下焼きをします。そして日本酒を皮に丁寧に塗り込んでから本焼きに入ります。こんがりと香ばしく焼き上がった「ぐじ」に仕上げとして日本酒の熱燗をかけ完成。香ばしい焼き加減と日本酒のいい香りがたまりません。白身もジューシーでとても柔らかい歯ごたえ、これぞ逸品です。
秋風と酒と肴が恋しくなってきた・・・。
こちらはコショウダイの鱗焼き
2016年8月25日 18:33 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
コメント
あぁ、ヨダレが。
丁寧な仕事が、美味しくさせるのですね!
美味しそ~食べたい~
A)
何かの拍子で、コメントが消えていました・・・
甘鯛もそうですが、鯛は丁寧に下ごしらえをして
作っていくと、あ〜〜やはり魚の王様だと分かります。
2016年8月25日 19:16 | かに
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