没後20年 星野道夫の旅


P9051333.JPG

カムチャッカで急逝してからもう20年。早いものだ・・・。
星野道夫とは会えるはずだった。同い年ではあるが、もっとも敬愛していた男、星野道夫。

星野の言葉を借りれば、私のもう一つの時間は、アラスカにいるはずの彼だった。たとえば、いま雪の中で何を目にして、何を考え、どんな言葉を紡ぎだしているのだろう・・・。そんなことを思っている時間がしばらくあった。

写真家としてはもちろん、作家としても優れた人だった。
素晴らしい名言をいくつも残している。


結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。

バスを一台乗り遅れることで、全く違う体験が待っているということ。人生とは、人の出会いとは、つきつめればそういうことなのだろうが、旅はその姿をはっきりと見せてくれた。

そして最も示唆に満ちている言葉がこれだ。

僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。

超えられないなにかがあるからこそ、私たちは想像力をかきたてられる。

寒いことが、人の気持ちを緩めるんだ。
離れていることが、人と人とを近づけるんだ。

そして今、この言葉をかみしめている。

人の心は深く、そして不思議なほど浅い。きっと、その浅さで、人は生きてゆける。


P9051329.JPG
P9041319.JPG
P9041321.JPG
P9041322.JPG

写真展は毎回、銀座松屋。若い人が、多く来ているのがうれしかった。
このあと写真展は、大阪、京都、横浜を巡回する。


コメント

1996年8月8日、星野さんがアラスカでヒグマに襲われて死亡!
そのニュースを、伊豆へダイビングに行く車の中で聞いたことを
今でも覚えています。
仲間の中に星野さんと関わりのあった人が何人かいて、
車の中はその話で持ちきりでした。
本望だったろうが、
若い奥さんと生まれてまもない子どもが残されて気の毒だ、とか。

残された家族の協力のもと、未だにこうして
メッセージを発信し続けていることに脱帽します。
彼はまだ違う時間で生きているということなんでしょうね。

A)
星野は皆の中でずっと生きているし、生きていく。
これからも若い人たちにもメッセージを送っていくだろうと思います。

ザトウクジラがジャンプをしている写真が壁一面に何枚もありました。
同じような写真もあったのですが、よく見るとカメラのアングルが低い。

つまり星野は、カヌーで静かに近づいて見上げるようにして撮っている。
そうか・・・・クジラは星野に警戒せずに
様々なパフォーマンスを見せているのではないか・・・

そんなことを想像するだけで、そこにいた星野とクジラの関係に
いま自分も入っているような、神聖な気持ちになりました。

はたして、同じように見つめている人はいるだろうか・・・
さっと立ち去っていく人たちに、そんな思いを伝えたくなりました。

話しは変わるけど
錦織圭と重なったのはこの言葉。

「超えられないなにかがあるからこそ、私たちは想像力をかきたてられる。」

錦織には創造力がある。チャレンジしていく姿がいつもある。
だから、惹きつけられるんだなあ。

「準備する」だけでは、ダメなんだぞ〜と
多くのアスリートに言いたい!!!

あ〜スッキリした (^^;


2016年9月 8日 12:37 |

夏は終わりかけてるけど、
熱いぜ!(^_-)-☆ アルキメ兄!!

ケイのチャレンジ精神も熱い!!!
今回こそジョコをぎゃふんと言わせてほしい~~

A)
きっとミラクルを起こしてくれるでしょ〜
応援しようぜい〜〜

今日のアルキメに続くのだ〜〜

2016年9月 8日 15:40 |

コメントの投稿

トラックバック

トラックバックURL: http://1c.3coco.info/mt-tb.cgi/2011