篠田桃紅展



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「女」という一文字


草間弥生展。こんなに並んで観るのなら止めようと、すぐにアマノジャクになってしまう。並ぶラーメン屋には入らない、と、椎名誠が言うように、自分の次の行動が分かってしまうことは、したくないのだ。

ということで篠田桃紅展を選ぶ。会場の智美術館を訪れるのは初めて。建物の趣きは、原美術館にちょっと似ているかもしれない。中に入ると和テイストのモダンな室内。抑え気味の照明が、静けさと涼しさを生んでいる。篠田の作品は、水墨の抽象画で「墨象」と呼ばれていて、全部で50点ほどが展示されていた。観ていても疲れない点数だ。

墨、金箔、銀箔、朱といった色が、面となり、線となり、文字となって作品を構成している。作家のイメージと重なるのか、滲むような魅力を放っていた。作者の名が分かると、作品はますます光を放つ。
絵も歌も同じなのかもしれない。


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こちらは草間弥生展に並ぶ、長蛇の列


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