北上川
盛岡・・・ここは好きな街の一つだ。街に川が流れ、城があって、遠くに山が見える。40年ほど前、ここを訪ねた時、駅舎はまだ小さくて、国鉄マンたちの油の臭いが構内に漂っていた。駅に隣接してメシと酒を出すカウンターだけの居酒屋風の店があって、ローカルならではの空気と言葉に包まれていた。
痛手をリュックに詰めての知床・羅臼岳に向う途中、ここで下車し、里帰りをしていた女友達のBと会った。Bは可愛い女の子を連れていて、北上川が近いから散歩しようと云った。色々な話をしてくれた中で、盛岡一高の話が記憶に残っている。バンカラな一高生は、下駄履き、腰に手拭、学帽はボロボロ・・・いろんな悪さをする。しかし街の偉い人たちは、多くが一高卒業生なので、なぜか寛大なのだと・・・。若い頃の悪さはいい大人を作るのだ、そう思っていたのかもしれない。目の前を流れる北特有の重そうな北上川を眺めながら、なんだか好い話だなあと聞いていた。
川の畔には大きなビルが建ってしまった
この日も岩手山に雲がかかっていた
2017年6月13日 16:39 | カテゴリー: 歩キ眼デス2
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