歌集「波まかせ」



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歌集を読み、プリザーブドでこんなアレンジメントを作ってプレゼントしました



昨日の本郷歌会は、前代表の柳瀬さんの歌集出版を記念し、サイン会を設けて皆で感想を述べあった。三冊目の歌集「波まかせ」は、さらさらと読めて読後感はスッキリ。ピースボートに乗船した103日間の船旅から切り取られた歌が、美しい写真とともに添えられている。船室のざわめきは聞こえず、海と空だけに眼差しが向けられている。
写真を眺めながら読みすすめていくと、海と空は詩人を創ってしまうのだろうかと錯覚してしまう。
柳瀬さんから生まれてきた言葉たち・・・

舳先を踏み耐えて
潮風になぶられている
時を押し展いて
船は進む
前だけを見ていよう

海面を
無数の白兎が
翔びはじめた
− 時化るな −
水夫が呟く

ゆっくり
クレパスの裂目は
ひろがり
今 氷河は
海に還っていく


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