蔓と蔦


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手持ちぶさたのツルが秋の光を浴びていた。絡まる相手がいないとこんなカタチになるんだ。手揉みして撓をつくっているみたい。

蔓が絡まる、で思い出した。蔦屋重三郎。江戸時代の版元で、歌麿・写楽らの浮世絵を出版していたプロデューサーだ。別名「蔦唐丸(つたのからまる)」と言う狂歌名をもつ。サントリー美術館で彼がプロデュースした作品展を見たことがあった。

つたのからまる・・・ツタ、カズラ、ツルは別の草木に絡みつき、這いながら伸びていく。
名のごとく、歌麿・写楽らに絡まって、大もうけしたのだろうか。


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