月山(1984メートル/日本百名山87座目)
東北の山を一つ忘れていた。山形県の中央に鎮座している名峰、月山。修験者の山岳信仰の山として知られている。途中までは一度登っていたが、今回は山頂まで極めようと、南側の姥沢口からアタック開始。山域は磐梯朝日国立公園の特別区域に指定されているだけに、もし晴れていれば絶景が見渡せたに違いない。雨は朝方には上がったが、ガスがかかってその懐の広さをつかめない。
山がたばこを吸っているのだろうか?細い雲が次々に流れていく
お天気がイマイチでも、ポジティブに考える。雨が上がってよかった。曇空のお陰で、山の緑の深さ豊かさが美しい。そして流れる雲の見事なこと。人も少なく、静かな山行が楽しめる・・・。
途中、修験者の一団とすれ違う。先頭の山伏は真っ白な髪とヒゲの男で、眼光鋭く、一瞬、ニホンカモシカではないかと思った。迫力あるなあ〜。
しばらく登っていくと、あの山伏の吹くホラ貝の音か、雲の下から霊験あらたかな響きが聞こえてきた。
最後の急登は堪えた。久々の山だったこともあり、息が上がり、何度も山頂を見上げては、ため息をついた。しかし歩をすすめれば、やがて終わりは来る。月山神社が見えてきた。風が強いなか、やっとこさ、山頂。神主さんにお祓いを受けて、無事に月山を登りきった。
2018年8月29日 14:08 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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