月山(2)
シシウドの花にコエゾゼミ。背中をよく見ると「山」の文字、なんだか可笑しい
月山にはさまざまな肩書がある。日本百名山、花の百名山、山麓は月山山麓湧水群として名水百選に、そして水源の森百選にも選定されていて、懐が深いというか、温厚で包容力のある山なのだろう。
というわけで、もう少し早ければ花が綺麗だったかな・・・となる。登り口にはシシウドの花が群生していた。この花のスケール感は、気持ちがいい。山を誇っているかのようで、山の稜線と重ねて合わせて見ると、その対比はいろんな想像を喚起させてくれる。
チングルマの綿毛は食虫植物のようだ
中腹はクサモミジが始まっていた。風が吹くと茶褐色がうねる。秋をしみじみ感じる色合いだ。高度を上げていくと、霧に濡れているチングルマの綿毛が、風のままの美しいオブジェをつくっていた。なんだか宇宙と交信しているようにも見える。
湿地によく見られるイワイチョウ
雨に濡れたのか、今ごろまでニリンソウが咲いていた
梅の花に似たウメバチソウ
ウサギが食べるのだろうか?ウサギギク
日本海側の亜高山の湿原に咲く花、イワショウブ
木道脇でアキノキリンソウが散りかけていた
コバイケイソウの葉が秋色に
オニアザミだけはこれから咲き始める
そして秋といえばリンドウ、君の哀しみに寄り添いたい、となる
この霧の向こうにもいろんな花があるのかも
2018年8月30日 15:59 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
月山登頂無事のお帰りで良かったです。
秋を匂わせるようなきれいなお花がいっぱいですね。
全然知らなかったお花もいくつかあって、拡大して見せていただきました。ありがとう。
A)
今回の月山の花の姿を見ると、旅は季節の間が良いという意味が、ちょっと分かってきますね。歳を重ねてきたからでしょうか。
盛りの頃を終えた花を見ていると、そこはかとなく愛おしさを覚えます。
秋の花は、疲れた心とカラダに優しく感じますね。
2018年8月31日 09:38 | tama
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