松浦武四郎
母の四十九日で札幌に帰っていた。半日時間があったので、初めて野幌(のっぽろ)なる地に足を延ばし、北海道博物館で開催されていた松浦武四郎特別展を観た。
松浦武四郎は、元祖日本の「歩キ眼デス」かもしれない。第一章の入口に彼を現す言葉があった。「好奇心、探究心、情熱、行動力」。いきなりノックアウト〜。
江戸時代末期(幕末)から明治にかけての探検家で、「北海道」の名付け親。今の三重県松坂市の庄屋の家に生まれ、16歳の時にはすでに日本国内の諸国を巡っていた。そして20代後半には蝦夷地から択捉島、樺太までを調査し赴いた地の詳細をまとめたことが評判となり、江戸幕府から蝦夷御用御雇に抜擢される。
この会場では、探索した地の風景や人々の暮らし(アイヌ文化や風習)、自然と生産物、北海道・北方領土・カムチャッカの大地図など、絵と文章で克明に綴った記録を数多く展示していた。調査記録書は150冊に及び、虐げられていたアイヌの人たちの状況も幕府に報告していた。
晩年は、奈良県大台ケ原に登り始め、自費で登山道の整備や小屋の建設などを行ったとあったので、ますます武四郎への興味と愛着をもつのだった。
常設展のスケールも凄い、次回はこちらを中心に観よう
北海道百年記念塔
2018年8月15日 17:21 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
コメント
この方はすごいですよ~!
まさに「起きて半畳寝て一畳」の生活を実践された方。
2011年に京橋で「松浦武四郎と一畳敷」展を見て以来の
大ファンです。
実際に住まわれた書斎は、自身が探検した主だった地域の
古材を使って作られたらしい。まさに一畳のお城。
その復元は今回もありましたか?
(普段はICUに保管されているとのことですが)
A)
一畳敷、ありました。
地域の古材というか、全国の寺院の木を収集して造ったようですね。
それってどうなの?と思いましたが、そこに身を置くことで
宇宙観が違ってくるのかもしれません。
10月だったかな、ICUでイベントが一つあるみたいなので
行ってみようかなと思っています。
2018年8月15日 22:26 | Quico
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