佃島(2)


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佃島には、取り残された古い下町の空気というか、懐かしい気配があった。それは助走を付けなくても隣りの家にひょいと飛べそうなくらいの路地の狭さだったり、人情に溢れているけれど、キツそうな顔をした人たちが、今にも出てきそうな古い家だったり・・・。

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低い街並の中にポツンと住吉神社があった。戦災にも合わなかった古いレンガ造りの神輿蔵、三年に一度の祭にお披露目される八角神輿、そして手水舎に彫られている漁師や獅子など、その時代の佃島の歴史が残っていた。


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渡船場の前でYさんが話をしていると、女性が近づいて来て「ここに嫁いで60年です」と話し始めた。こんな出会いも吟行の楽しいところ。「昔はこの前から船が出ていて、多くの人が行き交っていたんです」と往事の風景を思い出しながら話された。もしかしたら花嫁姿で河を渡った来たのだろうか。
佃の渡しは昭和39年の東京オリンピックの年まで対岸の明石町を結んでいたが、佃大橋が完成して渡しは廃止された。


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佃煮屋さんが三軒あって、その一軒で「あみ、しらす、あさりの皮包み・三品」を買った。

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