手動開閉式のカゴから
展示会の案内が友人から届く。場所は銀座奥野ビルだ。展示よりもあのレトロな建物のなかを歩ける、そう思っただけで、気持ちが向いていく。平成が間もなく終わり、昭和はますます遠くなっていくなか、昭和の匂いがつまっている奥野ビルは心が安らぐ空間なのだ。
たとえば手動開閉式のエレベータ。二つのドアには、すこし力が必要だ。閉めなければエレベータは動かないし、目的の階に着いたら、当然自分の手で開ける。
これを不便だとは、誰も思わない。停電の時のロウソクのように、ギギギという音を聞いていると、懐かしさとありがたさが沁みていく。
インジケータは各階、デザインが違う
2019年2月27日 18:25
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歩キ眼デス3
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