巨樹


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幹廻りが優に5mを超えるような巨樹を見つけると、思わずハグして悠久の時間を感じようと努める。樹皮に耳を当てて昨年亡くなっていた山登りの仲間を想った。彼だけではなく今年に入ってから友人知人四人を送った。哀しみとともに、死は身近にあると感じるようになった。
昨日の歌会で詠題の「やもり」でこんな歌を詠んだ。

生きていることの
確かな寂しさ
ヤモリが
夜気を
聞いている

難題やもりが、この歌をつくってくれたのかもしれない。導きに感謝。


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