無鄰庵
京都の二日目は、Iさんの立ち上げの五行歌会に出席した。会場は南禅寺前の「無鄰庵」。訪れるのは三回目だ。明治維新、官軍の勇である山県有朋は、接収した地にこの別荘を建てた。外装・内装の隅々に贅沢で高度な技術が施されている。東京なら旧岩崎邸庭園の洋館だろうか。
この会では「五行歌全国展示会」への参加をお願いするはずが、連休前に200名の定員に達してしまったため、今回はそのことには触れないことにした。歌を創るのは初めてという方もいたが、レベルの高い歌ばかりで驚いた。
一席は代表であるIさんの歌。
全身で
泉を呑むようだ
青空に透けた
千のみどり葉を
仰げば
我が歌は、異彩を放っていた。
ここより先
立ち入ってはならぬ
あなたの
顔に
マムシが出ます
どう読めばいいのか、コメントを言うにも勇気がいる。
喩えるなら、女優の木村みどりこが目を細めながら笑っている様子だろうか。
ときどきこんな看板を目にするが、一歩足を踏み込むと、本当にマムシは出るのだろうか?と疑う。もしかしたらタケノコや松茸が出るのではないか・・・。
広い庭園を彩るカキツバタ
2019年5月14日 21:54 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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