入笠山


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木道からの花々は今年遅れているという


梅雨の晴れ間になると予想して、土曜日の夜、リュックに雨具などをパッキングする。目指すは花の宝庫と呼ばれる入笠山。過去二度ほど登っていたが、初夏は初めてだ。いま花の名山はどこも混んでいる。山ブームが来てから、ゆっくりと愛でることができなくなった。

入笠山ロープウェイの乗り場に立つと、ハルゼミの鳴き声が聴こる。今年も初夏の山に来たぞという実感。標高差700メートルを一気に登って山頂駅に着くと、小粒の雨と凄まじい風だ。慌てて雨具を装着。下界は初夏のお天気なのに・・・と嘆くが、山は時おりこんなだ。

入笠山の花に魅せられてか、続々と登山者が上がってくる。一番の人気はスズラン、そして絶滅危惧種のホテイアツモリソウか。


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これはドイツスズラン、これから100万株のニホンスズランが咲く


山頂駅では、星野富弘版画展が開催されていて、ロープウェイのチケットにいくらかをプラスすると観ることができるという。
誰が企画したのか素晴らしいアイデアだと唸った。両者(富弘美術館と入笠山ロープウェイ)を繋ぐのが「花」。ここでこんなことを学ぶとは・・・勉強になりました。


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下山の頃、ようやく富士山が見えた


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