畦地梅太郎


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畦地梅太郎の名前は、ずいぶん前に大先輩のコピーライターHさんから聞いた。なんでも結婚式の引き出物が梅太郎の版画作品だったらしく、ちょっと自慢されていた。父親と梅太郎の親交から引き出物のアイデアが生まれたと言っていた。

当時は、この朴訥とした作品には興味をもてなかったが、山に登るようになると山岳誌で目にすることが増え、燕岳の先代のオーナーがパトロンをしていたと聞いてからは、親しみを強く感じるようになった。おっとりとした山男は、山時間に寄り添うような愛嬌でいつもポツンと立っている。梅太郎がどれほど山を愛してたかが伝わってくる。

雷鳥もシンプルに描かれている。登場する山男のヒゲのようにストライプだけで描かれていえることが多い。山で雷鳥に出会うと梅太郎の作品をつい思いだす。

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*町田市立国際版画美術館で23日まで。

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