2019年12月

佳いお年を〜



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今日は風が強かった。広い新宿通りの車道に、歩道にプラタナスの葉が舞い、あちこちに吹きだまっていた。イチョウはスイッチが入ったように散っていく時があるが、プラタナスも同じなんだ。年を越さなくてよかったねと、枝ばかりになった木立に呟いた。

一年間、歩キ眼デスをご覧いただきまして、ありがとうございました。2020年も「五行はこべば」と合わせてよろしくお願いいたします。
佳いお年をお迎えください。


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今年一番美しかった金沢城での夕やけ

さよなら腰痛


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師走に入ってから早い。毎日が駆け足で走り抜けていくようだ。振り返れば、いろんなことがあった一年だった。トップスリーは「五行歌巡回展を頑張った」「娘の婚約」「北アルプスでの大怪我」となるだろうか。

いやいや、忘れていた。一番は、6年間、痛み悩まされていた腰痛からの完全回復かもしれない。

GW、信号の点滅時に、横断歩道を思わず走っていたことに気付いた。あれ、腰に痛みが出ていない。えっ、少し走ってみる。全く腰に響かない。もしかしたら、いつの間にか治っていた!?

歓喜した。こんなことが起きるなんて、こんな日が本当に来るなんて・・・走ることも、寝返りすることもできなかった長い日々だった。今年は、待ちに待った記念すべき一年だったのだ。感謝しよう。
^o^^o^


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クリスマス・イブ


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「雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう〜♬」クリスマスにはこの歌、山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」。この曲が街角から聴こえてくると、しみじみクリスマスなんだなあと思う。
そしてフレーズは「きっと君は来ない・・・・」と続く。

そうかあ〜。あの頃、きっと君は来なかったんだ。約束は破られていた時代。雪空を見上げ、震えながら、相手のことを思いやって、時計を見たり、駅の案内掲示板に書いたりして、諦めて帰っていた時代。

今はそうはいかない。スマホでメールやラインで連絡しあう時代。つまり「きっと君は来ない・・・・」という歌詞は、もう生まれてこない時代なのだ。そう思うと、すれ違うことができた、あの時代を懐かしく思う。


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秩父の美の山公園でツツジが震えて咲いていた

冬至


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レンズがどんどん曇っていく。狭い我が家の風呂だから仕方がない。冬至の昨日、柚子湯とカボチャだ〜と一人舞い上がり、自ら風呂掃除をせっせとして、山で見つけた柚子、アササンの途中でいただいた柚子を惜しげもなく投入。香りを楽しみながら長湯に浸かり、甘いカボチャをいただいて、正しい日本人の一日でした。


年賀状


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右下に東京都のロゴを入れたい


2020年の年賀状のデザインは、指向を変え、テーマを「新たな決意と環境問題への想起」とした。毎年続くゲリラ豪雨と大型台風、そして30年以内に確立70%*で起きるといわれる首都圏直下型地震への覚悟と準備。

お正月だからといって惚けている場合ではない。こんな年賀状があってもいいはずだ。幸せ気分に水を注すのは申し訳ないが、これでどうだろうと、家人にプレゼンをした。

じっくり見てから、一言「勘弁してください」。そして「思いは分かるけど、毎年楽しみにしている方々へ、これはないでしょう」と。もう一度、眺めてみる。そうかなあ、もしかしたら、危機感を持って一年を過ごしてくれるかもしれないではないか。人助けにもつながる。

「運しかない。どこでどんな災害に遭うか分からないんだから・・・」。一時間ほど話し合ったが、却下。思いをこめてつくったものを破棄して、もう一度やり直すというのは、じつに辛い。

妹から届いたラインの記事を読み、よっしゃ〜とモチベーションを上げた。

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女将をしながら民生委員もして・・・君は偉い


*昨年9月、東京大学地震研究所などの研究チームが、M7級の首都圏直下型地震が起きる確率を「30年以内に98%」と発表した。その後、70%に変更した。


柿がなるなる


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郵便局の帰り道、大きな空き地から甲高い声が聞こえた。高い柿の木にヒヨドリが一羽、柿の実を啄んでいた。葉をすっかり落とした枝には沢山の柿だ。青い空との対比が目映い。これだけあればスズメやメジロ、シジュウカラの小鳥たち、しばらくは餌に困らないだろう。


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季節の歩み 時の歩み


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いつから季節の移ろいが遅くなったんだろう。12月も中旬だというのに、高尾山中ではまだ紅葉が続いていた。一丁平をから一度下山したが、時間があったので、別の林道を登り返した。人気の稲荷山コースへと続く道には人影が全くなし。


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コケの広がる湿った岩壁に手を当てたり、夕日の差す紅葉の美しさに立ち止まったり、花をつけたまま化石化した紫陽花に想いを重ねたりして、移りゆく時間を楽しむ。

歩くなら季節と季節の間がいい。ゆっくりとした時間が流れているように思う。


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リンドウが待っていてくれた
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台風の爪痕


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道路だったはずが小川が流れている


日曜日の朝、こんなことしていてはいかん、と、やや二日酔いの頭を叩きながら、高尾山に登る決意をした。1月のORMACは、高尾山参拝登山だ。いくつかのコースが台風19号の影響で通行止めだと聞いていたので、そのチェックをしよう。

高尾からバスに揺られ、日影沢の穏やかな林道を選ぶ。バスから降りて、すぐ下の川を覗いて、驚いた。川の流れが変わっている。おまけに流木が・・・。

登山口に着くと、この先が通行止めになっていると表示があった。行けるだけ行ってみよう。日影沢林道は沢筋なので、両サイドは急峻な傾斜だ。歩いてすぐに台風の爪痕に気づく。左右の谷から土砂が流れ落ちたらしく、樹々がなぎ倒されていた。あるところでは道がまるで川底のようになっている。川から溢れ出た水が道に流れ込み、土部分だけを流したのだろうか。岩や石だけが浮き出ていた。

立ち止まって、土砂崩れを起こした谷を見上げる。勢い良く流れてきただろう水と土砂、そして倒れていく樹々を想像する。19号の日は、ここがいかに危険な場所であったか・・・。穏やかだと思っていたこの道すら、この有様。大型台風の恐ろしさをまざまざと知った一日になった。


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あちこちで川幅が広がっている

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路肩がこそぎ取られている

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臨時で整地されているが車は入れない

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土が崩れ、スギが道路を塞いだようだ

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ここで地震がきたらアウトかもしれない

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それでも山頂に着けば富士山、救われるなあ〜


環境ポスター展


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今年は森林火災と台風被害をテーマにした



環境ポスター展に多くの友人らが来てくれている。嬉しい限り。とくに驚いたのは、中学時代のクラスメイトのIさん。連絡もなく突然だったので、感激した。久しく会っていなかったこともあって、家族のことや学生時代の仲間の近況などを話した。このブログを見てくれていた(いる?)ことも分かり、感動〜〜。あれから半世紀の時間が流れていることにも気がつく。
そして亡くなった権ちゃんの娘、Kさんも駆けつけてくれた。ご家族もすっかり落ち着かれたようで安心した。猫たちも元気だそうだ。よかった〜。

展覧会というのは、こうして、いくつかの機会をつくってくれる。そして作品を挟んで元気でいることを確認できる。これからも前を向いて続けていきたいと思う。



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環境ポスター展は、明日17日の14時まで


冬の桜


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雨に濡れた花びらのピンク色が、ひときわ映えて美しい、八重の桜。ガイドの女性に聞くと、春までゆっくりと花を咲かせていく珍しい種類だという。
蕊のピンク色が雨で落ちて、花びらについたように見えるが・・・


環境ポスター展


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環境ポスター展が、山脇ギャラリー(JR市ヶ谷駅前)で始まった。デザイナー、イラストレーターら約50名が環境への提言をA1サイズの作品に込めて出品している。夏の五行歌巡回展が終わった頃からいくつもの大きな台風が、そして海外では森林火災が生活環境を脅かし、地球は危機的な状況の中にある。環境・気象変化がはっきり現れ始めた。

テーマは決まった。「覚悟と準備」。これしかない。奇しくもNHKで「シリーズ 体感 首都直下地震 災害に耐える社会へ」が放映されていた。なんらかの活動を始めなければいけない。何ができるのか、考えている。

*環境ポスター展/12日、14日(15:30〜17:30)在廊しています。


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もう水仙の花が咲いていた


懐かしい


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しばらく気がつかなかった。ふらりと入った居酒屋のカウンターの中に、こんなものがぶら下がっていた。ハエ取り紙。懐かしいねえ。小さい頃、弟と部屋を走り回って、よくこのハエ取り紙に手やハタキなどが絡み、おまけに髪の毛にまでつくような失態を繰り返した。その度に父親に怒鳴られた。今思いだしても気持ちが悪いなあと・・・グビリ。

ハエはかかっていなかったが・・・これはレトロのインテリア!?


フィッシング詐欺


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スマホのメッセンジャーにこんなメールが届いた。「お客様宛にお荷物のお届けに上がりましたが不在の為持ち帰りました。下記よりご確認ください。http://tagese.com」。
調べてみたら、フィッシング詐欺だった。ふふふっ、釣ろうとしてもそうはいかない。しかし、あの手この手で詐欺グループが個人情報を盗もうとしている。もしかしたら、もうどこかから盗まれているのかもしれない。


花の思い出


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デリケートなペーパークラフト、白い花火、南の海の妖しいサンゴのようにも見える。早起きして何気にテレビをつけると、この花がコウヤボウキだと紹介されていた。確かそうだった。亡くなった権ちゃんが、いつかそう教えてくれたのを思いだした。

花の思い出は、いくつもある。母、あの人、あの時、あの山、花はときおり思い出を映しだすレンズのようでもある。


秋色


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秋が染める  秋を染める  秋に染まる

どれも正しい


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水底

 

カメラで撮ったはずなのに双眼鏡で覗いているようだ。
光ではなく、影が水底を映しだしている。


早師走


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あっという間に師走。しなければならないことがなかなか進まない。というか進められない。集中力が落ちているわけではないと思うが、焦る気持ちがやや乏しくなったとういことだろうか。

なるべく余計なニュースや記事を読まずに、目先の一つひとつを丁寧に片付けていこう。
センリョウ、マンリョウ、そしてシクラメンの花が目立ちはじめた。