雛罌粟(こくりこ)


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ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟

ぼんやりとテレビを観ていたら、与謝野晶子の歌が紹介されていた。

不思議なことがあるもので、つい最近友人から借りていた漫画本「項羽と劉邦」。三国志が三巻にまとめられている。ここに登場する絶世の美女が虞妃(ぐき)。そうか、虞美人草はここからきているんだとググれば、別名ポピーの名も。ほかにもケシやアマポーラ、ヒナゲシ、そして雛罌粟(こくりこ)の名まで・・・。虞美人草と雛罌粟がつながる。

晶子は寂しさに耐えきれず、五人の子どもを義姉に預け、鉄幹をパリに追った。男を捨ててパリへ赴いた女性画家はいるが、追いかけていくとは・・・真っ赤な雛罌粟の花なかに立つ晶子と鉄幹を思い浮かべて、この歌を想った。


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