駅ピアノ


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明かりを灯すかのように、レンゲショウマが森に咲きはじめた



好きな番組の一つに「駅ピアノ」がある。世界各地の駅の構内や空港ロビーに置かれたピアノを、様々な人たちが弾くのを映すノンナレーションのドキュメンタリーだ。ピアノ演奏が終わった後に、それぞれの人生や思い、そして音楽の素晴らしさを語る。

ここ数日、気がついたらある曲をハミングしていた。どこで覚えた曲だろう。しばらくの間、気がつかなかった。昨日ふと、その曲を思い出した。ロンドンの駅で、91歳の元花屋の男性がピアノを弾きながら、小さな声で歌っていた歌だった。

弱き者には「私は強い」と貧しき者には「私は豊かだ」と言わしめよ・・・

演奏が終わると、拍手が周りから起きて、若い男性が「素晴らしかったです、感動しました」と言って握手を求めた。ちょっと照れながら、彼は「感動してくれたんだ」と呟いた。

周りに人たちに受け入れられて、毎日を重ねてゆく。演奏が人々に喜びをもたらす。祈りが通じた気がする。ありがたいことだ。本当に幸せな人生だ、これのおかげでね。
男性はピアノを撫でて、ゆっくり立ち去っていった。

いい番組は、タイトルもシャレている。

あの男性は今日もロンドン駅でピアノを弾いているだろうか。弾いていて欲しいと願う。


コメント

 此の番組は僕も好きです。
日本の驛には餘りピアノを置いて有る驛はありませんが、外國にはよくあるやうですね。
 皆さんちょこっと氣輕にやって來て彈いて行くのが樂しいですし、其の人の語りが、又、人生、人柄や仕事を表して面白いです。ここでは、演奏の上手い下手は論外です。ちゃんと習って居る人も、獨學で勉強した人も、音樂が好きと言ふだけでいいじゃないですか。

A)
再放送だと分かっていても、また観てしまう、不思議な番組です。
日本人にとっては、特別感のあるピアノですが
外国では、独学でとか、お婆さんに習ってとか、みんな自由に弾いている様子が
いいですよね。

いま、ホームレスという人が何人もいましたね。
ピアノは、生きる力、よろこびになって、人々を繫げているのが分かります。

神戸駅のピアノは、ずいぶん端っこに置かれていました。
日本の駅事情、意識は、こんなもんなんでしょうかね。


2020年8月20日 11:03 | 雅蘭洞英齋居士

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