素足


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年が明けると楽しみの一つが、宝島社の新聞広告30段だ。今夕に緊急事態宣言が再発令され、なんだかタイミングがピタリとあった。

「感染拡大は、個人の責任だそうです。宝島」。〜だそうです、とあるのが、いかにも宝島社らしいコピー。それぞれの社会生活をミニマムにしなければならないようですと、やんわりと言ってるのか。

写真に目を移せば、素足の少女がスカートの裾をパンツに挟んで、熱心に机を拭いている。床はすでに丁寧に拭かれているのだろう、清潔に見える。

「言われなくても、やっています。」。モノを大切にすることを教えられていた、昭和30年代・・・あの頃は、子どもの多くはまだ素足だった。

水の冷たさ、土の暖かさ、草の匂いなど、足の裏はセンサーのように反応した。音をたてずに廊下を歩く、陽がさした畳の温かさを感じる、足を小さくしたくなる三和土の冷たさ、そして木の肌や泥まで、足の裏はきっと学んでいたんだ、とこの写真は教えてくれる。


コメント

この写真を撮ったのは、教師で絵本作家でカメラマンの熊谷元一氏。
高校(旧制飯田中学)の大先輩です。
モデルは彼の教え子。
長じて、私の高校の先輩となる女の子達なのでした🎶

A)
ななんと〜〜
そうでしたか。大先輩か〜、
キコさんの高校からはスゴい人が沢山出てるねえ。

昭和の子どもたちと括れるくらい、みんなイキイキしています。
モノや情報が少なかった頃、幸せが身近にあったような気がします。

おじさんは・・・・

2021年1月23日 15:00 | Quico

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