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落花の上にはヒヨドリ


あの人には華がある、なんて聞くと、う〜んなるほどねと云いながら、大人になってきたような気がする。もしかしたらこの人も華があるのでは、と思っているのが、元横綱の北の富士(最近はこの人のコラムにハマっている)。相撲解説の舞の海が「北の富士さんは、何を着てもよく似合うし、色気がある」と云っていた。まさにその通りだと思った。

現役の頃から、相撲ぷりが好くて、格好がよかった。甘いマスクと均整の取れた体にマワシと紋付き羽織がよく似合った。それだけではない。いつも颯爽としていて、負けて土俵を去る時の姿だってよかった。

それに比べていまの力士は、下ばかりを向いて、負けるとまともに礼をせず、不貞腐れて土俵を下りる。負けの美学をもっと勉強しろと云いたい。「おい、遠藤、下ばっかり見るな。お前には華があるんだから、もう少しイキイキしろ」。話は脱線してしまった。

他にも北の富士似のなかにし礼や十八代目の勘三郎にも華があった。
そうか、もてる男には華があるのだ。


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