石岡映子展


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おっ、今日までだと気がつき、金曜日の夕方、銀座で開催されていた「石岡映子 グラフィックデザインはサバイブできるか」を観てきた。彼女は輝き続けたグラフィックデザイナーであり、もっと世に知られていいアーティストだ。毅くて靭やかな精神と感性をあわせ持ち、マルチな活躍をして時代を駆け抜けた。

二月、現代美術館で観た回顧展のタイトルは「血が、汗が、涙がデザインできるか」。このタイトルからでも、仕事への取組む姿勢が分かるというもの。


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「私、貴方ほどの努力をしていませんでした」と彼女の写真を見ると、思わず呟いてしまう。石岡映子は大学時代の夏休み、海や山にも行かず、ただ一人、部屋に閉じこもって絵を描き、粘土を使って造形物を創っていたという。自分は何者なのか、自分の中の熱気をデザインできないか、伝えられないかと摸索し、そしてまだ誰も表現していないモノを探し続けた。

銀座グラフィックギャラリーの一階スペースは、広くはないが、室内を石岡を象徴する赤色にまとめ、壁面は彼女がかつて話していた言葉を並べ、自身の声を室内に流すなど、広がりのある空間演出を施していた。

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