4月の魚の日


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フグではなくカワハギが、冬の魚の一番である


「あなた知ってる?4月1日は、フランスで『4月の魚の日』というんだよ」。
友人のSが、コーヒーの香りを嗅ぎながら、ポツリと云った。フランスでしばらく暮らしていたSは、ときどきこんな話をする。

かつてフランスでは、冬の魚の漁が4月1日までとされていて、可哀相な漁師をからかい、そして慰めるたびに『Poisson d'Avril(4月の魚)』といったらしい。フランスでは今日、魚のカタチをしたお菓子や酒を買って楽しみ、「Poisson d'Avril」と書かれた紙を背中に貼りつけるいたずらをするらしい。


コメント

 「魚の日」と言ふのは「四月馬鹿」(エイプリルフール)の事で、四月馬鹿の語源、發祥のお話と言って良いでせう。
英語では「April Fool」と言ひますがフランス語では仰るやうに「Poisson d'Avril」だしイタリヤ語でも「Pesce d'Aprile」と言ひます。漁師さんに冗談を言ふのが、惡戯好きのアングロサクソンに廣まって魚が「馬鹿」のFoolに成って、惡意の無い氣の効いた面白い惡戯で人を騙して喜ぶ習慣になったものと思はれます。
日本には敗戰後、進駐軍によって持ち込まれて、英語の方が家元より早く定着してしまひました。

A)
とてもよく分かりました。
ありがとうございます。

子供の頃、親にこの日のことを云われて驚いたことを覚えています。
それからは、前日か前々日辺りから、何を云って皆を騙そうかいくつも考えていたことを思い出しました。

いま、この日を遊んでいる日本人は少なくなりましたね。

2021年4月 2日 08:58 | 雅蘭洞英齋居士

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