道東の旅


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やがて上高地の大正池の樹々と同じように朽ちて、消えていくのだろう


傍の林まで飛んできた郭公の声、エゾハルゼミの涼しげな鳴き声が、まだ耳に残っている。道東、中標津に三日間、来年のカレンダーの写真を探しのため、写真家、久保敬親氏の膨大な動物写真コレクションと向き合ってきた。


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すぐ近くに感じる北方領土の島々

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西に目をやると知床の山々が見える

久保氏とは以前、四谷に事務所を構えていた頃からのお付き合いが続いている。写真選びの合間に野付半島の「トドワラ」と水平線が丸く見えると云う「開陽台」へ連れていっていただいた。


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開陽台からの景色は、360度ほぼ一直線


水平に続く景色を見ていると、ドアツードアとか、キャパシティなんて言葉がぶっ飛ぶ。ここにあるのは、永遠を思わせるような眺めと、ゆったりと流れている悠久の時間だけだ。


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