加古隆


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クリスマスの夜、加古隆のコンサート「組曲 映像の世紀」を聴いた。彼のピアノに、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが入ったアンサンブルユニットで構成され、奏でられていく組曲に、NHKスペシャル「映像の世紀」のシーンを重ねた。

「映像の世紀」は繰り返し観ていた。人は、なんと愚かで、そして愛おしく、哀しいものだろうか・・・エンディングの曲が流れはじめると、思いはいつもそれに尽きた。

繰り返される殺戮、破壊は、苦悩と恐怖を、科学による進歩は、欲望、歓喜を・・・番組のテーマ曲「パリは燃えているか」は、この一世紀の人間の歴史を炙り出す。

加古隆は「ピアノの詩人」と呼ばれている。語りかけるような調べは、眠っている感情を揺さぶり、涙を誘う。静かな話しぶりとその声質にも音楽への崇高な愛情を感じた。


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コメント

こんにちは。

ぼくも「映像の世紀」好きです。
ナレーションもいいですよね。

キング牧師の回が特に印象に残っています。
「ストークリー・カーマイケル」という人物の名前、ナレーションのまま覚えています。

「パリは燃えているか」のピアノだけになるところ、もの悲しくてなりません。

A)
コンサートでは、ピアノソロの他に、弦楽器、カルテットで演奏されました。
その夜は、しばらく耳元でテーマ曲が響いいていました。

まさに琴線に触れる、ですね。

ナレーションの山田孝之、なにをしても才能がありますね。
あの声も響きます。

2021年12月28日 15:42 | くらげ

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