水のこと


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未来はどうなるのだろう。新聞を読めば、水の不安が現実になっていることを知る。
つい先日、フィリピン、マレーシアで100年に一度の大洪水が起き、南米ブラジルで起きた洪水では、40万人以上が被災している。一方、イランでは大河が干上がり、水不足は深刻な政治問題に発展しているという。

水不足は、すでに中東、アフリカの各地で、近隣国との情勢不安の材料にもなっているし、アメリカの中西部の穀物畑でも大量の水を吸い上げてしまったため、地下水脈が枯れ始めている。

五年前のナショナルジオグラフィックの記事には、こんな予測があった。

 我々の食料のほぼ半分が、地球上の温暖で乾燥した地域で生産されている。そうした場所では、穀物に水を供給するために地下水の過剰なくみ上げが行われており、帯水層と呼ばれる地下の貯水層の水量が急速に減少している。最新の研究によると、今世紀半ばには、インド、パキスタン、ヨーロッパ南部、米国西部の広い範囲で帯水層が枯渇する可能性があり、そうなれば食料供給が打撃を受け、また18億人もの人々がこの貴重な水源を利用できなくなる。

食糧の不安はジワジワと始まっている。日本近海の水産資源の減少、小麦やバターなどの輸入製品の値上げなど、暮らしに響く問題は、環境への不安を増大させる。

環境問題は、経済問題、そして国際紛争へ繋がっていくのだろうか。

NHK「食糧危機が招く暴動の連鎖」の動画が未来を予測している。



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