心意気
商店街を歩いていたら、半纏を着た青年から「これどうぞ」と渡された。なんじゃこれ?と、思いながら「ありがとう」と云う。すると「一つ質問していいですか」と聞くので、「どうぞ」と応じる。
携帯はどちらのメーカーをお使いですか?
ドコモだよ。
一ヶ月の料金は、おいくらくらいでしょうか?
なるほどね・・・
質問は一つじゃないの。これ返すよ。と云えば
すいません、どうぞ持って行ってください。
と言うわけで、「シュガーラスク味うまい棒」がテーブルにある。先日、このうまい棒の記事が新聞に載った。1979年以来、初の値上げ。10円から12円。
しばらくその記事を眺めた。数えると、43年ぶりの値上げ、それもたった2円。製造元である東京都墨田区のヤオキンという菓子メーカーの子どもたちへの愛情、そして値上げに踏み切らざるを得なかった無念さが伝わってきた。
いま、世界的なコロナ感染の影響で暮らしが脅かされている。輸入に頼る食材はその影響を受け、値上げが相次いでいる。
15円ではなく12円。昭和に戻ったかのようなこの値上げに、下町職人の心意気とこだわりに心が沁みた。
2022年2月 1日 11:35 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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