蓋開け


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「これ懐かしいでしょう」と、妹からこんな写真が届いた。正式名はなんと云うのだろう。蓋開けでいいのだろうか。昭和のノスタルジーだ。

瓶に入った牛乳のフタは、これで開けられていた時代があった。

冬、中学校の教室は、大きな石炭ストーブ一つで暖をとっていた。ストーブの上にはいつも蒸発皿が置かれ、湯気がやんわりと揺れていた。三時間目が終わると牛乳が運ばれ、何人かがフタに自分の名前を書き、蒸発皿の湯の中に入れた。

牛乳は、四時間目が終わる頃、温かなミルクになるはず・・・が、ときおり底が抜けてしまうことがあった。

教師が白濁した中を覗いて、割れた生徒の名前を告げた。すると小さな歓声が教室内に響いた。懐かしい思い出である。

蓋開けは、銭湯の冷蔵庫の横の柱や壁にも紐で吊るされていた。火照った体に、この蓋開けを使って飲むパンピー(乳酸飲料、製造中止)は、美味かった〜。

コメント

『こちらの可愛らしいの…そういえばありましたありました!』
懐かしく愛おしいお写真、本当にありがとうございます。
牛乳もパンピーも飲みたくなりました♪

A)
これは特許を取っているかもしれません。
とても合理的で、すぐ開けられます。
小学生の時は、牛乳のフタをコレクションしていました〜♬

2022年2月23日 00:59 | ゆみゆみ

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