北斎VS廣重


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混んでるだろうなあ〜と思いながら、「北斎VS廣重」の企画展をネットから申し込む。ところが、行ってみると人が少ない。おやおや、三連休というのに、どうしたことか?もしかして、この企画展自体を世間は知らないのかな。

まず最初に、この二人のプロフィール、そして今回の見どころをビデオで学ぶ。浮世絵は「絵師」「彫師」「摺師」と三つの作業工程を経て作品が上がる。版画はこの三者の息の合った総合芸術なのであると・・・。

そしてこの企画展は「20億画素の超高精細デジタル記録と3次元質感画像処理技術により和紙の繊維の一本一本から微細な刷りの凹凸まで現物を再現させている」。それは・・・凄い発見だった。


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波の模様、馬のむしろ柄は、空摺という技で表現


北斎の作品。美濃和紙の質感をそのまま雲や波として浮き出させる、彫られた柄をあえて空摺りして透かし模様にする、淡いグラデーションを出すなどの手法を目の当たりにすると、浮世絵の奥深い技の世界に魅了される。


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この絵の繊細さを見てほしい。雨の降るなか、走っていく人たちの息づかいまで聞こえてきそうだ。

天才彫師、摺師の高い技を、デジタル技術によって目の当たりにすることができるこの企画展は、江戸文化の秘密基地だった。じっくり二時間、富士山と東海道、そして江戸の人たちの様々な姿を飽きることなく堪能した。


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コメント

北斎といえば「東海道53次」。
この展示は、両国まで観に行きました。
こちらは知りませんでした?こんな絵も描いていたのですね。

A)
北斎といえば「富嶽三十六景」ですよ。
「東海道53次」は、廣重。
よく間違われる人がいます。
(^^;

2022年2月14日 22:17 | たみ

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