紅葉
都心の紅葉も色付きはじめ、それなりに美しい。
上京した年の秋、紅葉がきれいですねと、誰かに言われて、驚いた。この色で紅葉と云うのか?錆び色、薄茶色の木々を仰ぎながら、違うだろうと思った。燃えるような北海道の紅葉の比較にもならない。
歓喜するような色こそが紅葉だと思っていたから、東京の秋をどう受け止めていいのやら。春からいくつも寂しい事が重なっていたので、くすんだ木々の色は、気持ちを重くさせた。
その後、東京で歳を重ねて、鈍色の木々の美しさもそれなりに分かるようになった。そして似たような色合いのフランネルのシャツを好んで着ていることにも気がついた。
2022年11月11日 18:30 | カテゴリー: 歩キ眼デス3
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