杜の歌(3)


憩える森を残したい


帰途の新宿通りを照らすように、月がすっかり丸くなって、南の空に浮かんでいた。今日は月齢14.1。なのに中秋の名月だという。明日が月齢15.1だから、より満月に近いと思うのだけど不思議。

丸い月は、未明のラグビー・サモア戦を白星に照らしてくれた。次のアルゼンチン戦に勝利すれば、決勝リーグ。楽しみに待ちたい。

昨日、作家の村上春樹さんが、早稲田大学大隈記念講堂で開かれたイベントで、約1000人の聴衆を前に、神宮外苑の再開発に反対の意を表明した。

「何が言いたいかというと、ずっと走っていた神宮外苑は僕にとっては大切な土地。今は再開発して古い木を1000本切るというので、僕としても再開発反対の声を出し続けたいと思っています。もし賛同してくださる方は支持してください」と話し、ほぼ満員の聴衆から大きな拍手を浴びた。

桑田佳祐氏が、外苑は僕の仕事場所。村上氏は、僕が走っている大切な土地。ひとり一人が自分の価値としての神宮外苑を見つめ「これ、なんか変」を感じたら、知って、反対の意を唱えることが大切なんだと分かってきた。神宮外苑は、コモン(社会の富、共有財産)であり、私たちの手で守るべきもの。

日々、おかしいの声が上がり始めている。次の世代に残していく者の責任として、この街を恥ずかしい街にしないためにも、同じような思いを持つ人たちと出会って、問題を共有し、警鐘を鳴らし続けていきたい。

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