伊集院静


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友人に貸していた本が、半年ぶりに還ってきた。貸した本は、いつのまにか忘れてしまうことが常だが、この本もその一冊だった。

「別れる力」、先日亡くなった伊集院静のベストセラー「大人の流儀」の三作目。タイトルをあらためて見ると、絶妙なタイミングに戻って来たものだが、Eさん、これはいけないと思ったのかもしれない。
無頼派の彼を惜しみ、再読していると、ある一文に目が止まった。

「政治家とは国を平気でこわす職業なのである」。なんとこの絶妙なタイミング・・・役人と政治家の多い国は、傾いていくとも言っている。まさにまさに・・・。

マナーの悪い人間、品性の良くない人間、楽をして生きる人間には、厳しかった。反面、不器用な人間や弱者への眼差しは温かだった。

伊集院静、カッコイイ人生だったなあ〜

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