草いきれ


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かつて歩いた山道が背丈の高い草で覆われていた。生い茂った草をストックでかき分けて進んでいくと、はるか向こうからバンザイの格好で向ってくる人がいた。両手しか見えないから、投降してくる兵隊のようで可笑しかった。草の背丈は2メートル以上あり、片側は崖になっているから、要注意だ。この道を選んだその人も、以前ここを歩いたことがあるのだろう。

雨が多かったから伸び放題の草は、蒸されたような匂いがしていた。
草いきれ。子供の頃、この匂いを嗅ぐと、待ち焦がれていた夏を強く感じた。胸一杯に吸い込んでいた少年の夏休みがあった。

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コメント

このような所はストックが便利と学びました。

草いきれ…匂いで、子供時代を振り返ることができる「幸せ」を
想像しております^ ^

A)
草やトゲで肌を痛めることがあるので、長い棒があると便利です。
道の整備せずに放置しているということは、どうしてだろうと
思いながら歩いていました。

それにしても草の生命力を凄いです。
わずかな踏み跡も消えてしまうと、そこは道でなくなります。

草いきれの「いきれ」を「熱れ」と書くことを知りました。

2024年8月21日 00:52 | ゆみゆみ

『わぁ~ ほんとだぁ〜!』 熱れ

A)
で、感動して、こんな歌を詠みました。

夏草は吐きだす
その火照りを
むらむらと
熱れの
青を

2024年8月21日 14:28 | ゆみゆみ

こちらもまた歌に、感動です!
『わかりやすくて^ ^』

A)
小さい頃に身につけた記憶や感動は、いつか私を支えるはずだ
喩えば、この草いきれだって
それが最初の歌でした。

熱れの歌は、植物のエネルギーですかね。

2024年8月21日 16:10 | ゆみゆみ

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