千曲川源流



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積雪部分までの「水源地標」の文字が剥げています


金環日食を優先したので「千曲川源流〜甲武信ヶ岳」が一日遅れました。
山地図の一点を見ながら「ちくまがわげんりゅう」と声にして、ルートは決まった。西沢渓谷から一気に登って甲武信ヶ岳へ登頂するはずだったが、「千曲川源流」の魅惑的で挑発的な五文字を見て、気持ちは変わった。千曲川と言えば信濃川の主水源となるっている川だ。最深部の源流を訪ねれば、最初の一滴をこの手で掬える。週末、そのイメージを脹らませて出発した。
土曜日の天気は晴れ。雨男よさようなら〜そんなルンルン気分を、小海線のトンネルで火災事故の車内アナウンスが消し去った。車内が一気にざわつく。それはそうだろう、この電車は単線で小諸方面に行くには、他に手立てがない。ここから雲行きが怪しくなっていった。
野辺山で強制下車され、仕方なくタクシーに乗って、千曲川源流域の登山口となる梓山を目指す。しかし悔しい、思わぬ散財だ。JRよ、払ってくれと言いたかった。
高原野菜畑の梓山から千曲川源流域まで、8.5キロ約四時間。「ちくまがわげんりゅう」と呟きながら、強すぎる日差しを受けながら登り始めた。雪解けの水は、清涼感のある音をたてながら登山道の脇を流れていく。高度を稼ぐと川幅が狭くなり、途中から雪道となる。やな予感が当たる!なんと〜最初のひと雫は雪の下だった。がっくり!時期が早過ぎた。
そして、ここ「千曲川信濃川水源地標(2230メートル)」まで余計にかかった時間が、後で尾を引くことになる・・・(続く)



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新緑が遅い上流部の森には、燦々と日が入っていた




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