早池峰山(2)
山道に沿って雨が小川となる
梅雨の頃から山の花が次々に咲き始める。すると決まって早池峰のウスユキソウを想って、心は高鳴る。もうこれ以上待てない、待たせてはいけないと、ついに決心をしてやって来た。この雨のせいか、麓まで行く日に一本のバスに青年ひとりだけ。静かな山行が楽しめる、はずだった。
雨より恐ろしいこととは・・・・。
熊の爪痕が幹に残っている。上には大好物のキノコがいくつか。
答は、樹林帯を抜けた二合目に!
猛烈な風が西の方向から吹き付けてきた。身体が傾くほどの勢いだ。心が萎えてしまい、どうするか悩んで考え込む。若い女性が下りてきて「この上はさらに強い風で諦めました」と言う。強風は北アルプスの薬師岳と昨年の八ヶ岳で経験はある。よし!ウスユキソウだけ撮影しようと決めて登り始めた。風の息というのがなくて、吹きっぱなし。喧しくて耳鳴りのような音が続く。ストックを取り出し、バランスをとりながら登る。だんだん可笑しくなってきた。なんでここまでして会いに来たのか。きみのためなら、花も嵐も踏み越えて〜♬。すると、一輪のウスユキソウがお出迎え。身体を風上に向けて、最初の一枚を撮る。感動〜〜。
2012年7月18日 15:38 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
「山では雨より恐ろしいモノが待っていました」
昨日から又何があったのだろうと心配していました。
サイトが更新されてたから本人は大丈夫とは思っていましたが。推理小説のようにあれこれ想像していました。
怖い思いをして撮って来て下ったウスユキソウ貴重な写真ですね。
始めて知った珍しいお花です。写真をアップにして見ると葉に綿毛がある様に見えますね。
クマに合われなくて良かったです(*_*)。ありがとう。
A)
山の風は、強さが半端ではありません。
冒険家の植村直己が、アラスカのマッキンレーで風で滑落したと言われています。
その時の風速は50メートル以上だったらしく、何かにしがみついていなければ飛ばされます。
一度だけバランスを崩しましたが、だんだん慣れていきました。
ウスユキソウは、今日詳しく〜(^^ゞ
2012年7月18日 16:34 | tama
なるほど、なるほど、風か!
これは登山経験者でないと判らぬモノでした。
雷もイヤだが風は怖いネ!わたしゃこれが一番きらいだ。
これがウスユキソウか!ハハコグサのでっかい版の雰囲気があると思ったら、同連であった。
旭天鵬・・今日も初日出ず、隆の山、豊真将が○なのでまあまあの気分!
ノンアルコールビールでカンパーイ!!!
A)
そう、風。
これは辛い。リラックスできない状態が長く続くと、ストレスがたまる。
怒ってもしょうがないし、我慢にも限界があるから
岩陰に隠れるなどして、一時非難して、フ〜。
旭天鵬、隆の山、豊真将、好きな力士が同じ(^^♪
100キロちょっとの頃の安美錦も良かった〜(10年以上も前!?)
高見盛も十両に行ったきり。早く返り咲いてほしい。
2012年7月18日 17:24 | 権之助
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