早池峰山(4)
お天気なら頂上直下、こんなコースを歩いていたはず
山頂直下まで来ると、花の種類が増えてくる。早池峰山は岩手を代表する山で、百名山の一つ。花の名山としても知られ、一年を通して約200種の高山植物が山を賑わす。とくにハヤチネウスユキソウは固有種で、エーデルワイスによく似てこの山の女王といっても良い花だ。生憎の天気で雨に濡れ、風に小刻みに揺れ続けている。身体を固定しながらじっと見ていると、何万年もこうした環境の中で耐え続けたからこそ、今日があるのだろうと想像できた。プルプルと計り知れないくらいの時間をこの花は、厳しい高地で雨風にもまれてきた。そう思うと、このお天気で見られたのは、かえって良かったのだとひとり納得した。
おなじみミヤマオダマキ
これも早池峰の固有種ミヤマヤマブキショウマ
高山の菊といえばミヤマアズマギク。葉っぱが違う
揺れる揺れるヨツバシオガマ
これはめずらしい、色素がないギンリョウソウ
一応証拠写真、1917メートル山頂
この旅は、何とももったいない日帰り。大好きな温泉が近くにいくつもあるというのに。新花巻に戻ると、夕方を過ぎていたこともあって、楽しみにしていたお弁当が完売。仕方ないと車内販売で買ったのが「こわっぱ」という、変な名前の丸形のわっぱ弁当。ウニ、イクラ漬け、カニ、細切りのワカメが小さな器に入っている。「こわっぱ」かあ〜、最後まで意地悪な、と思って食べてみると意外に旨い。お腹が空いていたこともって、ビールに良く合う。うん、最後にやっと満たされました。
2012年7月20日 13:00 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
花の名山に選ばれるだけに愛らしい珍しいお花ばかりですね。
日帰りで1917メートルの山頂まで登ってお帰りになったとは
きついコースのように思います。
ギンリョウソウはキノコがにょきっと伸びた感じですすが、色がないので、
ちょっと不気味な感じもしますが、不思議な花ですね。
大きく成っても色は出て来ない花なのですか?
A)
この山は、日帰リの出来る山なんですが、東京発だと、どうしても出発が遅くなるので、
早くから登った人たちは、これから登るの!?と言う顔をします。
ギンリョウソウは不思議な花ですね。
腐生植物といって菌類に寄生し、そこから栄養を取っているようです。
成長しても色はつきませんが、花心だけ少し変色します。
2012年7月21日 15:58 | tama
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