マメコガネ



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まあこの熱い時期に、何をしてるのマメコガネよと廻りを見渡すと、どれもカップルだ。このマメコガネは子供の頃から好きな甲虫で、手の平に乗せては足先のくすぐったさを楽しんだものだ。緑色の光沢が美しく、動きも鈍くて可愛い。小さいからマメだと思っていたが、マメ科の植物によくついている。調べてみると意外なことが分かった。

マメコガネは日本在来種だったが、1916年にアメリカ合衆国のニュージャージー州・リバートン(Riverton)で発見された。これらはアメリカで甲虫類の検疫が始まった1912年以前に、日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入したものと考えられている。
以後、マメコガネは天敵の少ない北アメリカで一気に分布を広げ、重大な農業害虫となってしまい、太平洋戦争時には「日本憎し」の宣伝材料にマメコガネも使われたほどであったといわれる。日本発の外来種であることから、現地では"Japanese beetle"(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれて嫌われている。

戦前に日本を飛び出した和製ビートルだった。たしかに繁殖しそうだよね。




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