美術にぶるっ!
「冷える時は 寒いところが 温かい」という冬の東北を紹介する広告コピーがあったが、「寒さにブルッ」しながら近代美術館の「美術にぶるっ!」を観てきた。日本近代美術100年からのベストセレクションというテーマで、約300点の作品が紹介されている。なぜ「ぶるっ!」なのかというと、美術を体感する。深く感動する。知的に考える。すべての出発点である衝撃をこの言葉で表現したとある。300点を総て観て、ブルッしているわけにはいかない。一点一分としても約五時間。最後はぐったりとしたが、展示した方々も大変だっただろうと思う。
この大きさでは迫力を伝えられませんが・・・
さてその中でのお気に入りは、川端龍子の「炎葉」。黒に近い紺地に金泥を組み合わせて、夏草だけを描いた作品だ。この作品を部屋に飾って一人鑑賞してみたいと真面目に思った。左右三間、6メートル近くある大きな屏風絵だ。闇のなかから湧き出るような熱気をはらんだ野草が、動いているかのように見える。まさに妖艶な「炎」を感じさせるような作品だった。
展示はゆったり、すっきり
圧巻!横山大観の40メートルの蒔絵「生々流転」
近代美術館の「美術にぶるっ!」はここで
2012年12月25日 12:35 | カテゴリー: 歩キ眼デス
コメント
皆でなんだか面白そうなことやってるなあ、私もちょっとだけ寄せてください。お正月早々近代美術館に行きました。一番気になって不思議だなあと思ったのは、小倉遊亀のお風呂の絵です。タイルのあの細い線だけでお風呂場の立体を表し僅かな色だけで匂いや空気を伝えるなんて、すごーい、とても前衛的、めまいがしそうでした。あと、藤田嗣治の戦争の絵、アンバーのグラデーションと線だけで戦争の悲惨さを美しいとさえ思わせる絵に創りあげる力量、問題はいろいろあったのでしょうが、彼の名作だと思うのですが。とまあ、こんな具合に少しだけ、参加させていただきました。 -ふ-
A)
こんにちは。このブログに来ていただき、嬉しいです。
日本を代表する作家がこれだけ一堂に会することは、少ないと思います。
藤田作品は何度も見ていますが、白と黒、静と動など人は、まったく反対の精神を
保てるのだと思うと、絵からなお「生」の力を強く感じますね。
これからもコメントを楽しみにしています(^^♪
よろしくお願いいたします。
2013年1月 4日 18:42 | -ふ-
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