蘖・孫生え(ひこばえ)


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寒いです。風が強くて冷たくて、すごすごとアササンは中止。というわけで、今日は室内編。我が家のパキラの根元から、小さな枝が出てきたと思ったら、いつの間にか数が増えた。これは「ひこばえ」。20年ほど前、奥多摩の尾根を登っている時に出会った、初老の植物学者から教えて貰った。「ひことは孫の字です」。そんな話を覚えている。銀杏やブナなどの根元でよく見かけるあの新芽のような枝だ。ナラやウバメガシといった炭の原料となる木を切る時に、必ず切り株を残して、ひこばえを育て、次の森をつくる。昆虫写真家の今森光彦さんはそれを「やまおやじ」と呼んでいた。



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