「文展から日展へ」


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山種美術館で奥田元宋と高山辰雄二人の生誕100年を記念する作品を観てきた。雪の到来があったので一日遅れの報告になってしまったが、味わいの深い日本画展だった。この二人の画家にはいくつかの共通点がある。日展ではお互いがライバル同志、そして90歳を超えてもなお描き続けた情熱。もう一つは、描くことの思いを伝える言葉の素晴らしさだった。対象を見つめ、とらえていこうとする心は、そのまま歌作りと重なる。
髙山は「命あるものの、何をしたいのかを、絵の上に探している」と語り、奥田は「対象をありのまま描写するのではなく、心でとらえた姿を描く」と絵への思いを表現している。
そして嬉しくなる奥田の言葉を見つけた。「旅にあって、雨に遇えば、それもまた良し」。また雨かと愚痴っている山男には、珠玉のような助言として、沁みた。


コメント

東京は色々なものが鑑賞できて良いですね。
奥田さんの「心でとらえた姿を描く」凄い感覚ですね。
「旅にあって、雨に遇えば、それもまた良し」
私も親鸞教室で良く似た言葉を教わりました。
人は思いで生きておりますから自分の都合の悪い事で有れば
中々感謝出来ないものです。

でもそんな言葉を聞いて心の転換が出来れば素晴らしい事だと思います。

A)
東京は良いですねえ〜とよく地方の方に羨ましがられます。
美術館ではいつも企画展が開催されていますよ。

二人の作品への気持が一緒に添えられていましたが、どれも名文なんです。
こちらもよく読みました。
一つの芸として輝くまで、どのくらいのエネルギーと時間がかかるのでしょうね。
今回75才で芥川賞を受賞された黒田さんのこれまでを読んでも感じました。

新しい文体を作るまでの時間と信念。
75才で新人!!!!
何と好い響きでしょうか。

たまさん、元気をもらえて励みになりますね。
頑張りましょう〜

\(^_^ )( ^_^)/ 

2013年1月17日 11:10 | tama

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